2023年10月17日

(12)練習の成果

 先週日曜日は、近畿大学との戦い。10月も半ばとあって暑さは和らぎ、雨の心配もない快適な環境で試合が始まった。
 先攻はファイターズ。自陣36ヤードから始まった最初の攻撃シリーズこそ反則で陣地を進められなかったが、自陣32ヤードから始まった2度目の攻撃はRB伊丹と前島を交互に起用。個人技に優れた2人の多彩な攻撃で確実に陣地を進めていく。
 最初にボールを託されたのは伊丹。短いスイングパスを受けて走ったかと思えば、次はドロープレーから一気に中央を抜け出す。一瞬、相手守備陣に捕まりそうな場面でも、独特のステップで身をかわして陣地を稼ぐ。
 仕上げは前島。相手ゴールまで29ヤードを一気に走ってTD。相手守備陣が迫ると、急ブレーキをかけて相手をかわし、その瞬間、ギアをトップスピードに上げて走る彼ならではの先制点である。K大西のキックも決まって7−0。
 先制すると、守備陣は落ち着く。相手は、レベルの高いQBを中心に多彩な攻撃を仕掛けてくるが、浅浦を中心とした守備のフロントと、LB海崎、永井、DB波田という経験豊富なメンバーが核になったバックスが互いに助け合って攻撃を食い止める。
 第2Qに入っても一進一退の攻防が続く中、均衡を破ったのはファイターズ。DBのリーダー波田が相手QBがセンターライン付近から投じたパスを確保すると、そのままゴールまで駆け込んでTD。大西のキックも決まって14−0。
 ビッグプレーが出ると、チーム全体が盛り上がる。相手陣23ヤードから始まった次の攻撃シリーズでは、QB鎌田からTE安藤への8ヤードのパス、RB前島のオフタックルを抜けた鋭い走りでTD。21−0とリードを広げる。
 後半になってもファイターズの勢いは止まらない。自陣45ヤードから始まった第3Q最初の攻撃ではQB鎌田がWR衣笠、五十嵐、小段へのパスを立て続けに通し、相手ゴール前11ヤード。そこからは一転、RB伊丹のランを2本。残り2ヤードはRB大槻の中央ダイブでTD。堅実なプレーでリードを広げていく。
 こうした攻撃の中で光ったのは、QB鎌田のパス。レシーバー陣のリーダー鈴木へのミドルパスを立て続けに通し、合間には衣笠や小段へのパスを交えて変化を付ける。この日のトータルスコアを見ると、WR鈴木に6回101、小段に3回42、衣笠に3回39、TE安藤に2回25、五十嵐に1回6ヤードを通している。思い通りにパスが通らずに苦しんでいた前節とは異なり、調子が上がってきたようだ。
 QBといえば、けがで戦列を離れていた2年生の星野もこの試合、ほんの数プレーだったが出番があり、元気な姿を見せてくれた。これまた心強い。
 リーグ戦も前半の4試合を終わり、佳境に入ってきた。これから立ち塞がる京大、立命、関大は好守ともにそれぞれの特徴を持った強敵である。ファイターズの一員として闘うメンバー全員が、この日までの4試合でつかんだ自身の特徴を生かし、足らずを補って全力で相手にぶつかる態勢を構築してもらいたい。
 幸い、けがやインフルエンザなどで戦列を離れていたメンバーも徐々に復帰している。この日の試合で、久しぶりに元気な姿を見せ、いい動きを見せてくれたメンバーもいるし、シーズン当初から起用されている1年生も試合ごとに力を発揮している。
 もちろん、2年生や3年生にもチームの主力と言ってよい人材が何人もいる。この日の先発メンバーを見ても、守備ではDL村田、山本、LB永井、DB東田らが名を連ね、1年生からはDB藤田が起用された。
 オフェンスでもLT近藤、C巽、RT森永、RB伊丹、スナッパー柴原は3年生、2年生にはLG紅本、TE川口、K大西が起用され、WR小段に至っては1年生である。
 こうしたメンバーが4年生を支え、チームを盛り上げていくことで、チーム力は上がっていく。強力なメンバーをそろえている立命や関大とも対抗出来るはずだ。若いメンバーが試合ごとに力を付け、急激な成長曲線を描いていくのを見られるのも、学生スポーツの大きな魅力である。
posted by コラム「スタンドから」 at 12:41| Comment(2) | in 2023 Season
この記事へのコメント
幸い、関西最強の相手と対峙するのは、最終節。それまでに今よりは良いチーム状態になっていくでしょう。
次は京大戦、最後に黒星を喫したのも今は昔、、、と言うには、インパクトは強烈でした。帰途にお会いした、顔色の変わった武田先生と同じくらい、私も顔面蒼白だったと思います。今と違い、直接対戦で勝った方が高い順位ではなかった頃です。
徐々に整え、第7節を迎えてほしいと思います。
Posted by Blue Blood at 2023年10月17日 18:03
この時期になると、ついついファイターズに完璧を求めてしまいます。QBの鎌田君には100%のパスを、OLには安心してQBがパスを投げられるブロックを要求してしまいます。よく考えれば相手も必死なのですから、そんなに思い通りいくはずがないのですが、ついつい欲が出てしまいます。次の相手は京大です。ずっと昔には関京戦のためだけのタッチダウン誌が出版されたことがあります。懐かしいですね。また以前は京大の選手は「関学に勝てれば死んでもいい」なんて発言する選手がいたほどですから、ファイターズが相手だと特別に強くなったりすることがあります。今年も思い切って勝ちに来るでしょうね。帰りに私らが顔面蒼白にならないでいいように頑張っていただきたいです。
Posted by saka49 at 2023年10月18日 05:50
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